2022.01.21

離婚の話し合いに「義母」が現れた…! 人生ぶち壊された「年収850万円サラリーマン」の末路

露木 幸彦 プロフィール

「民法880条」の存在

確かに、英斗さんが金銭的に苦しんでいるのは自業自得。すべては英斗さんのせいであり、自分(元妻)のせいではありません。

英斗さんが何を言おうと元妻は「関係ない!」の一点張り。英斗さんが何の理論武装をせず、出たとこ勝負をした結果がこれです。

「もちろん、僕の要望だけを通して欲しいわけではありません。それにしても自分さえ良ければそれでいいだなんて、あんまりですよ。このまま僕が破産して路頭に迷い、最悪の場合、社会復帰できなくなったら……」と英斗さんは訴えかけてきました。

 

そこで筆者が英斗さんに提示したのは「民法880条」の存在です。

養育費は事情変更を理由に見直すことは認められています。そのことは、以下の条文の通り。つまり、離婚時に約束した養育費を最後まで受け取ることが保証されているわけではありません。

参考)民法880条
「扶養をすべき者若しくは扶養を受けるべき者の順序又は扶養の程度若しくは方法について協議又は審判があった後事情に変更を生じたときは家庭裁判所は、その協議又は審判の変更又は取消しをすることができる。」

しかも、離婚原因を作った側は見直しを申し入れることができないとは書かれていないので、どちらのせいで離婚に至ったのかを今さら蒸し返す必要もありません。

そして前述の通り、再婚相手との間に子どもが産まれた場合はもちろん、再婚相手の連れ子を養子にした場合も、養育費見直しの対象となる事情変更に含まれることを認めた判例が存在するのです(平成30年1月30日札幌高裁判決)。

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