家庭内に居場所がなくなった
実際、夫婦関係は徐々に壊れていったといいます。次第に妻は英斗さんの分の食事だけ作らなくなり、英斗さんは昼食をコンビニ弁当で我慢せざるを得なくなったそうです。
さらに、最終的には夕食すら用意してもらえなくなったので、英斗さんは外で夜ご飯を済ませてから帰宅する日々になってしまったのです。

このように英斗さんは妻子を扶養し、住宅ローンを返済し、大黒柱として生活費を負担しているにもかかわらず、すでに家庭内に居場所はなく、妻子との会話もままならず、存在感はまったくないような状況に追い込まれてしまったのです。
そんな英斗さんは先行きに絶望し、ストレスをため込み、夜もほとんど眠れないような状態に。不眠症の薬をもらうべく診察を受けたのですが、診療内科の医師から「奥さんとは少し距離を置いたほうがいい」とアドバイスされたのに従い、自分だけは社宅へ移って“別居生活”を始めたそうです。
そして別居から1年後。英斗さんが出会い系アプリで知り合ったのが新しい彼女(美奈さん、仮名)でした。