「30年に350万台を目指す」トヨタEVシフトの本気度
先週は、投資家注目のイベント「米連邦公開市場委員会(FOMC)」が14日、15日に開催。米連邦準備理事会(FRB)はインフレ圧力の高まりを懸念して、量的緩和(テーパリング)の加速を決定。今後の利上げについては2022年に3回、23年3回、24年2回とする見通しが発表された。
今回の結果はかなりタカ派な内容だと言えるが、ほぼ想定内でもあり、FOMCを通過した16日には日経平均は前日から600円以上の上昇で2万9000円を回復。しかし翌17日は、FOMC直後の買い戻しが一段落したのか、500円を超える反落と極端な値動きを見せた。

そんな中、個別株ではトヨタ自動車(7203)が14日に電気自動車(EV)の新戦略を発表して強い値動きが見られ、デンソー(6902)も上場来高値を更新するなど関連銘柄の上昇が目立った。
14日のバッテリーEV戦略に関する説明会に登壇した豊田章男社長は、2030年までに30車種のEVを展開、販売目標については「2030年に350万台を目指す」と明らかにした。従来の「30年に200万台」という目標値から大幅に数字を上げている。
これまでトヨタはEVに消極的だとされていたが、あのテスラでも2020年の世界新車販売(納車)台数は49万9550台。
「350万台、30車種を投入しても前向きじゃないと言われるなら、どうすれば前向きな会社と評価いただけるのか逆に教えてほしい」
と強調した豊田社長の本気度がうかがえる。
トヨタのEVシフトによってEV関連銘柄への関心が高まる中、どんな日本株の銘柄に注目していればいいのだろうか。的中率ズバリ80%を誇る『DeepScore株価予報AIエンジン』(DeepScore社開発・運営)の予想を見ていこう。