2021.12.27
# 年金

日本全国に大量にいる…年金「毎年30万円以上をもらい忘れている人」たちの悲劇

「加給年金」を知っていますか…?
加茂 直美 プロフィール

"共働き夫婦"はもらえない、は「勘違い」です!

「加給年金は、配偶者を扶養していることが要件となるため、"共働き夫婦はもらえない"と思い込んでいる人もいます。特に厚生年金の加入期間が夫婦ともに20年以上ある場合は、年収850万円未満などの要件を満たしているにもかかわらず、支給対象外だと勘違いして手続きせずに損をするケースがあります」

なぜ、こんな勘違いが起こるのだろう?

それは、複雑な加算のしくみと理解しにくい細かな要件にありそうだ。

「考えられる勘違いの原因は2つあります。ひとつは、加給年金の対象となる配偶者が1966年4月1日以前に生まれた人である場合に、加給年金打ち切り後に、配偶者の老齢基礎年金に振替加算がつく制度があります。

この振替加算の制度には、配偶者の厚生年金と共済組合等の加入期間の合計が20年未満という要件があるのです。それと混同してしまう人が多いのかもしれません」

振替加算金の金額
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「もう一つは、加給年金の支給停止ルールです。配偶者に厚生年金と共済組合等の加入期間の合計が20年以上ある場合は、配偶者が老齢(退職)年金を受給すると加給年金は支給停止になるというものです。

このルールにより、配偶者が60代前半に特別支給の老齢厚生年金を受給すると、加給年金がもらえなくなるのです」

特別支給の老齢厚生年金(特老厚)は、男性は1961年4月1日以前生まれ、女性は1966年4月1日以前生まれの人に、60代前半(60歳~64歳で生年月日により異なる)に支給される年金だ。

厚生年金加入期間が20年以上で特老厚をもらう人は、配偶者が年金を受給すると同時に加給年金は支給停止になるというわけだ。

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