2021.12.20
# 政治

岸田首相が、じつは「所信表明」でひっそり消していた「ある政策」の中身

「考えるだけで実行はしない首相」へ…
小川 匡則 プロフィール

「考えるだけで実行はしない首相」になるのでは…?

日本はアメリカにならって短期的業績を求めるような政策を進めるが、日本の賃金や設備投資に費やす金額の少なさは際立っている。

日本で25年間も賃金が上がらず、消費が低迷し、長いデフレ不況に苦しむ間にアメリカは約4割も実質賃金が上がっている。

設備投資に至っては日本がほとんど投資を増やさなかったのに対してアメリカは3倍以上に増えている。研究開発投資も大きく遅れを取っている。人や設備、研究開発に投資してこなかったツケは消費力や供給力の差として今後さらに大きくなるだろう。

金融庁作成
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これらの結果を見ても、日本がこれまでの路線からの転換が迫られているのは明らかだ。岸田政権は「成長と分配の好循環」を主張するが、安倍・菅政権の延長線上に「成長」はない。そこで掲げたのが「新しい資本主義」で、その本質は「株主資本主義からの脱却」であったはずだ。

岸田首相は「少なくとも株主資本主義と言われるような資本主義のありようは考える必要はある」と述べた。しかし、その第一歩として「四半期開示の見直し」すら実行できないようであれば、「考えるだけで実行はしない首相」であることを自ら示すだけである。

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