2021.12.20
# 政治

岸田首相が、じつは「所信表明」でひっそり消していた「ある政策」の中身

「考えるだけで実行はしない首相」へ…

岸田政権「所信表明」でひっそり"消えていたこと"

12月6日に所信表明演説を行う岸田首相 筆者撮影

「新しい資本主義を実現していく車の両輪は、成長戦略と分配戦略です」

10月8日、内閣総理大臣に就任して初めての所信表明演説に臨んだ岸田文雄首相はこう語ると、分配戦略についてこう続けた。

「第一の柱は、働く人への分配機能の強化です。企業が、長期的な視点に立って、株主だけではなく、従業員も、取引先も恩恵を受けられる『三方良し』の経営を行うことが重要です。非財務情報開示の充実、四半期開示の見直しなど、そのための環境整備を進めます」

 

「新しい資本主義」は岸田政権の代名詞だ。思い返せば9月の総裁選で掲げた3大政策の一つが「新しい日本型資本主義」だった。今年6月に「新しい資本主義を創る議員連盟」を創設すると、総理に就任してからは政府に「新しい資本主義実現本部」を作るほど力を注いでいる看板政策である。

その中でも特に具体的な政策として示していたのが、上場企業が3ヶ月ごとに業績などを公表することが義務付けられている「四半期決算開示」の見直しであった。

岸田首相が総裁選で発表した「新しい日本型資本主義」と題する政策資料より抜粋

ところが、総選挙を経た12月6日の所信表明演説では、「企業における人材投資の見える化を図るため、非財務情報開示を推進します」というだけで「四半期開示の見直し」の部分がそっくり消えてしまった。

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