2021.12.18
# 政局

「趣味は角栄だ」二階堂進は“尽くす”官房長官だった…歴代首相と“側近”の関係を遡る

歳川 隆雄 プロフィール

「大官房長官・小官房長官」説

次のような該博な知識を披瀝した方もいた。所謂「大官房長官・小官房長官」説である。前者の成功例が田中角栄政権の二階堂進官房長官と大平正芳政権の伊東正義官房長官である。

「趣味は角栄だ」と言い募った二階堂はどんな局面でも必ず年下の角栄を立てて、尽くした。そして「角栄軍団」を切り盛りした。大平は伊東の3歳年上だが、農林省在籍の伊東と大蔵省在籍の大平は共に1939年(昭和14年)に満州興亜院に出向し大陸経営に関わった経験もあり、伊東は内輪の席では「オイ、大平」と呼んだが、外面では敬して接する仲だった。そして大人格者として知られた。

要するに、鳩山政権の官房長官に誰が相応しいのかが件の話題のメインテーマだった。次期首相となる当時の菅直人民主党代表代行が強い意欲を持つとされたし、当時当選4回の民主党衆院議員だった松本剛明(現自民党衆院議員・8回生)、松野頼久(元衆院議員)両氏のいずれかを“軽量級”官房長官として起用するプランもあった。

 

しかし、最後は鳩山幹事長時代の同代理を務めた平野博文衆院議員(当時・5回生=前立憲民主党衆院議員・7回)に落ち着いた。だが、鳩山政権は与党幹事長で既に当選14回の小沢一郎氏という特異な存在を抱えるなかで、平野氏には鳩山官邸を制御するのに荷が重すぎたと総括されている。

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