――今回は選ばれる側の女性たちも、撮影が始まるまでバチェラーが黄皓さんだとは知らされていなかったんですよね。
はい。なので、この旅は彼女たちにとっても、人生のパートナーを選ぶ時間で、選べる立場にある。そして僕も「選ぶ/選ばない」だけじゃなくて、選ばれる側にいたのだと思います。だからローズを渡すときは、僕も毎回、選ばれていたのも事実ですよね。
――選ぶ側/選ばれる側、それぞれを体験してみたからこその気づきはありますか?
ラクなのは選ばれる側。つらいのは選ぶ側。でもやりがいがあるのは選ぶ側、ですね。そして自分に合っているのも、選ぶ側です。
ビジネスでも、上司から指示されたことを「わかりました、やります」と言われたとおりに従うのも悪いことではないし、ときに効率もいい。そして、それはそれで、僕自身はそこそこ器用にできるタイプだと自負しています(笑)。
ただ、それが自分が心の底からやりたいと思えたり、「これをやるために生まれてきた」と感じるような使命感を感じられないかぎり、やる意義を見いだせないんですよね。こういう考えが、僕自身が安定した会社員を辞めて、独立して起業をした理由のひとつなんだと思います。
なので、恋愛でも人から与えられた道を効率よく歩くよりも、自分が選択した道を、ときに泥くさくても強く歩いていく方が向いているのかなって考えますね。
独立心が強い男性がパートナーに求めるもの
――強い意志と行動力を備えた黄皓さんですが、そういう独立心の強い男性はやはりパートナーになる女性にも、同じように人生を切り開くような力を求めるものなのでしょうか?
パートナーについては、どうでしょうね。(少し考えて)僕は他人を変えようとは思っていないので、まったく違うタイプでもいいと思うんです。
ただ僕が理想とする関係は、ふたりとも自立していて、それぞれ自分の人生を楽しめていること。極論でいえば、たとえ相手がいなくても十分、人生を楽しめるのに「この人といたら、もっと幸せ!」と思えたら、最高ですよね。
――ひとりで居られる者同士だからこそ、長く一緒にいられる、というわけですね。