2021.12.20
# アメリカ

アメリカの若者が「社会主義化」している? 「格差是正」を熱狂的に叫ぶ若者たち

飯田 一史 プロフィール

――聞いていて「生活保守」ならぬ「生活左派」というか「生活リベラル」なんだなと思いました。頭で考えているというより、自分たちの生活感覚から出てきている気がします。一方で日本では対照的に、若い世代ほど自民党支持が多いと言われていますよね。

瀬能 イギリスでは野党の労働党が社会主義者といわれるコービンが党首だった時期があって、それを後押ししたのは10代~20代前半の若者で、彼らが熱狂的に格差是正策を支持していた。これは近年のアメリカと背景が似ていて、自分たちを苦しめる資本主義への異議申し立てだと思います。

それと比べると日本の若い人たちは相対的に元気がないように映りますが……これは私の知人の仮説ですけれども、日本の若者はイデオロギー的に保守化しているというより、皮膚感覚として負け組になりたくない、主流派に軸足を置いていないと不安だという意識の方が強いのではないでしょうか。

 

――現状への不満や未来への不安は共通しているとしても、声をあげれば数の論理から言っても変えられると思えるアメリカの若者は主張をし、日本では若者は年長世代にボリュームでは絶対負けるので戦わずに長いものに巻かれることを選ぶのかもしれないですね。

瀬能 若い人が希望を持ち、自分たちの手で世の中を変えていけると信じられる環境をつくることが政治の責任であり、年長世代の責務です。決して「日本の若者がダメだ」ということではなく、アメリカの若者と比較すると、そこに日本的な課題があるように思います。

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