新型コロナの「ブレークスルー感染」、結局確率はどれくらいなのか? 最新の数字からわかること

【前編】「新型コロナの「ブレークスルー感染」、結局どれくらい怖がればいいのか? 最新研究が示すこと

発表されている数字は正確ではない

ではブレークスルー感染はどの程度発生しているのか?これに関しては様々なデータが飛び交っている。例えば米疾患管理センター(CDC)の報告では、今年1月1日から4月30日までにアメリカ国内の46州で1万262人のブレークスルー感染者が報告されている。4月30日までにアメリカ国内でワクチン接種が完了した人は約1億100万人なので、単純計算のブレークスルー感染発生率は0.0001%となる。

日本では厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードに2021年11月28日までに報告されている2回接種完了14日以降のブレークスルー感染者は少なくとも約1万7000人。

〔PHOTO〕iStock
 

12月13日現在の首相官邸のHPで公開されている接種実績データでは2回接種完了者は約9805万人なので、ブレークスルー感染率は0.02%だ

だが、これらの数字はいずれも相当大雑把なものだ。特に米CDCのデータは、日本で使用されているmRNAワクチンのファイザーワクチンやモデルナワクチン以外に、mRNAワクチンよりは発症予防効果などがやや低下するウイルスベクターワクチンと呼ばれるタイプのワクチンで、なおかつ日本で未承認の米ジョンソン&ジョンソン(J&J)社のワクチンによるブレークスルー感染例も含まれている。

さらによく知られているように新型コロナの場合は感染者のおおむね3分の1程度が無症状と報告されているが、前述の2つのデータはあくまで新型コロナの発症が確認された事例を中心とする集計であるため、無症状の感染者を含めた厳密なブレークスルー感染頻度は分からない。

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