32歳妻から「3万の夫のこづかい」の“値下げ”を相談されたFP、逆に“値上げ”を提案した理由

長野 郁子 プロフィール

金額的には「代替費用法」のほうが高くて、女性の平均賃金から算出する「機会費用法」のほうが安い。では「機会費用法」でいくらなのか? 女性全体の平均賃金は1時間当たり1383円(2013年版)で専業主婦の平均家事労働時間は2199時間。かけると年収は304.1万円の経済価値となる。兼業主婦ならば223.4万円。この費用は賃労働と家事労働の分担をきめる際の一定の目安になる。

 

「おこづかい」という言い方をやめる

こうした「主婦(主夫)の不満」を前提にしたうえでの話だが、そもそも私は「おこづかい」という言葉がどうしても好きになれない。なぜかというと、もし私が外で働いて稼ぎ、夫が専業主夫で家計管理し「はい今月分のおこづかい」と夫からお金を渡されたら「ふざけるな!」と絶対思うからだ。子供ならいざ知らず、大の大人でしかも家計費を稼ぐ人に「おこづかい」はあまりにも失礼な言い方だと思うのだ。みんな無神経にこの言葉を使うのが不思議だ。

何か他の言葉はないだろうかと数年前つれあいに相談したら『それなら「活動費」だろう』とアドバイスされた。なるほど、配偶者の承認なく使える自由なお金は自分の活動のために使う。

同僚や友人、親戚とのつきあいだったり、自己研鑽や趣味だったり、気に入った物の購入などで、つまり衣食住+αのαの部分。水道代のように生活にどうしても必要な費用ではないが、人生にとってはとても大事な部分だ。これがないと人格が痩せていくような気がする。

とても良いので、ウチでは家計費の中に「○○(個人名)の活動費」が加わることになった。このαの部分が生活を豊かにしている。そして一番大きな声で言いたいのだが、それは男にも女にも活動費が必要だということだ。

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