日本テレビ系で毎週土曜日に放送中の中学受験ドラマ「二月の勝者―絶対合格の教室―」。最強最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人を演じる柳楽優弥さんのインタビューを公開したところ、反響をいただいた。「課金ゲーム」「大学系列校」「鉄道オタク」「帰国生」「御三家」「学校の選択肢」「塾の合格実績」、そして「無料塾」。原作漫画やドラマに登場するエピソードを、リアルに体験した家庭に取材し、紹介してきた。

いよいよ、ドラマは10話で最終回。ドラマ9話で、黒木先生たちは生徒の併願プランを検討した。東京都内に住むFさんは、小6の長女が中学受験生。1月受験の出願、塾の保護者会、併願スケジュール決めと、緊張する毎日だ。受験直前のリアルな思いを伺った。

-AD-

対面で張り詰めた保護者会

12月のある週末、Fさんの長女が通う大手塾の校舎で、受験直前の保護者会が開かれた。コロナ禍にオンライン開催だった保護者会も、この日は対面。保護者の表情はマスクで見えないが、張り詰めた空気だった。

Photo by iStock

『二月の勝者』原作漫画で、「出願直前 保護者会」の場面がある。塾が持つデータに基づいたアドバイスや、黒木先生の熱いプレゼンに、「塾は勉強を教わるだけでなく、情報や戦略を買うところ」という保護者のつぶやきが描かれる。

Fさんが出席した保護者会でも、1月に都外の学校を受けて2月の入試本番に備える「前受け」や出願の注意、直前期の勉強と子供のメンタル等についての詳細な資料が配られ、校舎長から説明があった。「2月1日に午前・午後と受験して、第一志望からぐっと下げた学校の合格を手にしておく」「食べ物に気をつける」「いつも通り過ごす」といった助言だ。

「当日の注意としては、重ね着が暑すぎないように、鼻水・鼻血に備えてティッシュの用意を、早く着きすぎないなど、実際にあったケースを交えた話です。インターネットで合格発表を見る際の注意や、不合格時の塾への連絡、繰り上げ合格の可能性も…。だいたいは、想定していた内容でした」(Fさん)

保護者には、入試スケジュールや受験番号を記入する用紙も配られた。塾に提出し、合格状況を確認するためだ。早くも、入試後に開かれる「中学準備講座」の案内もあったという。

本人の希望「近くの女子校に行きたい」

Fさんの長女は、小3の2学期から、塾に通い始めた。

「娘はその頃、ギャングエイジというのでしょうか、同級生男子の幼さに辟易としていて、絶対に一番近い女子校に行きたい、と言っていました。塾通いは、初めてで何もわからず、出された教材をやるという感じで始めました。

入塾時から、校舎の一番上のクラスにいます。オンライン授業などがあったコロナ禍には、少し成績が下がってしまいましたが、6年生の合格判定テストでは、よい成績を取っていました。志望校別の特訓は、通う資格はあっても、参加していません」

学校生活や、他の習い事との兼ね合いはどうだったのだろうか。

「塾のテストや宿題に追われるのが、辛い時と楽しい時があったようです。娘は持病があるので、とにかく健康第一、次に小学校、塾はその後ぐらいに考えていました。習い事は、ピアノとスイミングをやっていましたが、コロナで通うのが大変になり5年生で辞めました」