2022.01.02
# 企業・経営

「年商110億」のIT社長が、東京から故郷・滋賀に移ってプロスポーツを仕掛ける“納得の理由”

「滋賀の琵琶湖は日本一」

今年9月22日、IT企業マイネットがB1(バスケットボール・Bリーグ1部)の滋賀レイクスターズへの経営参加を発表した。会見の席上、47歳のIT企業社長から故郷への“愛”が吹き出していた。

「私は滋賀県が大好きです。この琵琶湖のおかげで、胸を張って時間を過ごさせていただいてきました。我々が誇るべき、琵琶湖ですね。滋賀の琵琶湖は日本一なわけです。皆さん、間違いないですよね? 滋賀の琵琶湖は日本一なんです。きっと百年後だって、おそらく千年後だって、滋賀の琵琶湖は日本一なんですよ」

上原仁ほど熱く「滋賀の琵琶湖は日本一」と強調する人間を他には知らない。彼はそもそも合理性の固まりであるデジタルマーケティングを推進してきた経営者。そんな紳士がトートロジー(同義語反復)の極みとも言うべき発信をするのだから、ギャップが強烈だった。しかしこの言葉には、情熱にとどまらない彼の“計算”が込められている。

クラブ経営参画発表会見で意気込みを語る上原仁氏/(C)SHIGA LAKESTARS
 

滋賀レイクスターズ、通称レイクスの新会長にも就任した上原は「守山生まれ琵琶湖育ち」の近江人。彼が社長を務めるマイネットは東京・港区に本社を置き、ゲームサービス事業で成功している一部上場企業だが、既にJ2(Jリーグ2部)のFC琉球との事業提携も経験している。そして今回、同社は上原の故郷にあるバスケ・Bリーグクラブの筆頭株主となった。

上原は自らのバックグラウンドをこう説明する。

「滋賀県については、好き以上の言葉が何とも見つからないんです。私は守山市生まれで、母親は野洲の生まれで、父親は高島の生まれ。6代前まで滋賀と聞き及んでいます」

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