ジュクコという名前の人気ブロガーであり、予約が取りづらい東大卒プロ家庭教師の長谷川智也さんが『中学受験 自走モードにするために親ができること』(講談社)という本を上梓し、話題となっている。

本書は年々加熱 している中学受験に関して2500を超える家庭を実際に見てきた著者が、「どう“戦えば”わが子を希望の学校へ合格させられるか」「そもそも中学受験するべきなのか」などへのヒントを凝縮させたもの。今まさに受験に向かっている家庭、これから考えたい家庭には大きな救いになりうる一冊だ。

刊行を記念して、本書より数回に分けて、中学受験に必要な家庭でのポイントやコツを一部抜粋・改編して掲載していく。
最終回は「子どもが勉強へ向かうための習慣・ルール作り」について。勉強する習慣が身につかない子やゲームをやめられない子など、親も悩みがちなテーマの1つではないだろうか。

「机に向かって勉強する」習慣を身につけるには

中学受験に向けて、進学塾へ入塾したばかりのご家庭からよく受ける相談で、「これまで勉強は学校の授業と宿題以外したことがなく、外遊びに惚けていたため『机に向かって勉強する』という習慣がありません。習慣づけが大変で子どもも機嫌が悪く、早くも中学受験をやめたい…」というものがあります。

子どもの「勉強嫌い」は、当たり前のことなんです
何年かに一度、学問の神が遣わしたような、勉強を愛してやまない、とても思慮深く優秀な子にも出会います。が、それは神のみぞ知る。滅多にありません。

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子どもにとっては、自由に虫を追いかけたり、鬼ごっこをしたり、好きに漫画を読んだりするほうが、楽しいに決まっています。

そこを「中学受験」のシステムに突っ込むのですから、突然であればあるほど、子どもにとっては世界が一変したくらいのインパクトがあります。ペースをつかめないうちは疲れてしまい、機嫌が悪いのも仕方がないかもしれません。

突然の習慣の変化は子どもにとってストレスも大きいPhoto by iStock

親が叱っても反発を招くだけ。なるべく励ましながら、ペースを作り上げて「自走モード」(自分から勉強する姿勢)に持ち込むしかないのです。
ペース作りの一番の理想は、とにかく、「学校から帰ったらすぐ宿題」習慣を早くからつけること。早ければ早いほど、親子ともにスムーズでしょう。