2022.01.05
# ビジネス

生産性が「日本人より40%高い」ドイツ人が、月~金を「平日」と呼ばない理由

言葉から見えた、日独「労働観」の違い
隅田 貫 プロフィール

それなのに、どうして今日の違いが生まれているのでしょうか。

ドイツ日本研究所のヴァルデンベルガー博士は、日本とドイツの違いについて、次のように語っていました。

「ドイツと日本は、国民をどう捉えるかの考え方が違います。ドイツは国民をどちらかといえば労働者だと捉えて、労働者の権利に重きを置いてきました。日本は消費者だと捉えて、消費者の権利を重視していると思います」

ドイツでは労働者の権利を重視するために休日を充実させ、1日に働く時間も厳格に決め、徹底的に労働者が働きやすい国をつくりあげてきました。

ところが、日本では消費者としての権利を重んじたので、「お客様は神様」という意識が強くなったのではないでしょうか。“神様”のためにコンビニは24時間オープンし、土日に休む店などもってのほか、ネットで注文したら商品が翌日に届くのは当たり前という風潮にもなっています。

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ちなみに、「お客様は神様」という意識が強くなったのは歌手の故三波春夫氏がこの言葉を広めたからだと言われています。ただ、当の本人は、「お客様を神様だと思って完璧な芸を見せなくてはならない」と考えていたそうなので、本人の意図とは違う伝わり方をしたようです。

日本では、“神様”のためにいい製品・いいサービスを少しでも安く提供するのが「当たり前」という考え方が根強く、サービスを提供する人々のストレスの原因にもなっています。

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