日本列島に人がやってきたのは、いつ? どこから?

日本列島人の生きてきた時空【前篇】
斎藤 成也 プロフィール

日本人が住み着いたのはいつころか

そうして、日本列島の3地域とも、1万6000年前以前になると、土器のない旧石器時代になります。

日本において旧石器時代がいつはじまったのか、つまり人間が最初に日本列島に到来したのがいつごろであるのかについてははっきりしていませんが、3万年前以降の遺跡から、日本列島全体に旧石器が発見されるので、少なくとも3万年前、おそらく5万年前ころにはすでに人間が日本列島に住み着いていたと考えられます。

なお、少し前までに刊行された日本の旧石器時代に関する書籍には、日本列島における最古の旧石器が20万年〜30万年以上前にさかのぼるという記述が多く見受けられますが、2000年に毎日新聞が旧石器の捏造をあばいて以来、日本列島の人間史は5万年以前にさかのぼることが困難となっています。

以上、日本列島人の生きてきた時間と空間について遡ってみました。この時間と空間の中で、どのように現在の日本列島人になっていったのでしょうか。実は、日本人成立に関する説はいくつかあり、大きく3つのグループに分けることができます。続いては、3つの説のそれぞれの特徴を見ながら、日本人成立のシナリオを考えてみたいと思います。

*記事中のイラストには、『図解 人類の進化』収載のものがあります。イラストレーター・安富 佐織(Saori Yasutomi)

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