両親が毎日関心を払い始めると、間もなくかんしゃくはおさまっていった。両親はゆっくりと、「息子にはよい選択をする力がある」と思えるようになった。「この子はルールを守れる」と親が信じるようになると、ディランも自分に自信が持てるようになった。
過去の失敗をつついて子どもに苦痛を与えるのではなく、さらによい行動を取るコツを教えることに心を注げば、子どもは力をフルに発揮する手段を手に入れられる。健全な選択ができる自信もつき、日々よりよい自分になろうと努力するようになる。
メンタルが強い人は、過去を引きずらない。過去から学ぶために振り返ることはあるが、過去の失敗で自分を罰さない。常に次はもっとうまくやることに、目を向けているからだ。
翻訳 長澤あかね