2022.01.07
「厳しい言葉」と「体罰」が子どもに与える「ヤバすぎる悪影響」、科学が証明していた…!
【前編】「メンタルの強い子の親が、「お仕置き」ではなく「しつけ」を重視するワケ」では、子育てにおいてなぜ親が「しつけ」ではなく「お仕置き」に走ってしまうのかについて見た。では、お仕置きを受けた子どもはどうなってしまうのか。
「体罰」と「厳しい言葉」が子どもにもたらす悪影響
テキサス大学オースティン校による50年間に及ぶ調査をはじめ、多くの調査で判明したことは、体罰がいかに子どもに悪影響をもたらすか、ということだ。
・たたくと、子どもはさらに攻撃的になる。
たたかれている子どもは、攻撃することで問題を解決する傾向がある。
・たたくと、問題行動が悪化する。
たたくのは短期的には効果がありそうだが、調査によると長期的には効き目がない。体罰を受けた子どもは、時間と共に問題行動が増えていく。
・たたくと、IQが低くなる。
たたかれる回数が増えるほど、子どもの発達は遅れる。たとえたまにでも、たたかれる子どもはIQが低くなりやすい。
・厳しいお仕置きをすると、心の病のリスクが増える。
体罰を受けている子どもは、気分障がい、不安障がい、人格障がい、薬物乱用問題を抱えるリスクが高くなる。リスクは子ども時代に高まり、成人期にも及ぶ。
「一度も子どもたちをたたいたことがないの」と胸を張っている親もいるが、研究によると、親が怒鳴ったり、侮辱したり、厳しい言葉でしつけるのも、たたくのと同じくらい害になる恐れがある。