今、最も注目されている美容家、神崎恵さん。現在雑誌に抱える連載だけでも、女性ファッション誌に1本、美容誌3本、主婦誌1本。2010年から執筆活動を精力的にこなしてきて、著作は35冊近い。その累計発行部数は145万部を越える。

そんな彼女の最新作『老けない美容、老ける美容』(講談社)が話題だ。表紙を飾る彼女の顔写真は、左半分がCGによって加齢による変化を表現した加工がされている。これまで『読むだけで思わず二度見される美人になれる』(KADOKAWA)に始まり、『この世でいちばん美しいのは誰?』(ダイヤモンド社)など美にフォーカスしたテーマの著作が印象的だっただけに、ショッキングとも言える帯のビジュアルと「老ける」というパワーワードが意外だった。神崎さんの、この本への思いをお伺いした。

『老けない美容、老ける美容』神崎恵/講談社
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「老い」についてどう伝えるか考えてきた

「今回は帯が衝撃的だったという声をたくさんいただくのですが、実際、中に書いてあることは言葉としてはそんなに強くない、私としてはいつもお話ししてきたことをまとめているだけなんです。

私たちは老いというワードを、心や頭の中に常に置きながら歳を重ねてきたと思います。それは決して悪いことではないのだけど、私は美容家として老いについてどうやってお伝えしていけばいいのかとずっと考えてきました。

いくら世の中の流れが“年齢は記号でしかない、エイジングについてポジティブでいよう”というように変わってきているとしても、美容のこととなると途端に、シミはない方がいい、シワやたるみができることを予防しましょう、となりがちです。ファンデーションの売り文句は自然にシミやくすみを隠すだとか、この美容液は肌に張りを蘇らせる、という風に表現されますよね」

確かに、これまで無意識にそういったキャッチコピーがついた物を良い商品だと考えて、私も選んでいた。

「年齢を重ねるにつれて現れてくるエイジングサインや自分の個性でもあるシミ、シワをなくしていきましょうという方向性が当たり前ということに、疑問を感じていました。そこをちょっと変えていけたらなという思いから、今回の本を企画しました」