「最近は、上の子は早々に自分の部屋に行くようになり、下の子もパソコンの画面に向かって話を聞き続ける私の膝の上に長時間座っているのも退屈のようで、激しくグズるようになってきました」
そんな良子さんのいちばんの不満は、やはり夫の態度だと指摘します。
「仕事を理由に両親とのコミュニケーションを私におしつけるばかりで自分は何もしようとしないところに腹が立ちます。文句を言っても、『うまくやってくれよ』の一点張り。『帰省がなくなっただけでもありがたいと思えば?』のひと言にはさすがに私もキレて、翌日は夫の弁当をつくるのをやめました」

現在も良子さんは、毎日のように義父母からのオンライン攻撃を受けているとのこと。
「早く、飽きてくれるといいのですが、今のところ残念ながらまだその気配が微塵も感じられません」
妻の大半は「義実家にしぶしぶ帰省している」
今回紹介した良子さんのケースだけでなく、私のところに相談に訪れる夫婦のうち、妻側の大半は、夫の実家への帰省を「しぶしぶながらも、している派」です。つまり、夫の実家への帰省についてまったく積極的ではなく、面倒くさいと感じつつも、「義理があるから仕方がない」と遂行している、ということです。
最近は、夫婦ともに働いている若い世代で「夫婦揃ってではなく、それぞれ自分の実家に帰る」「オンライン帰省も、自分と子どもだけが参加。パートナーは不参加」というケースも増えている印象です。