2021.12.18
# 不倫

「もう彼から学ぶものはない」嫉妬深い上司との「6年間の不倫生活」を終えた彼女の気づき

26歳から32歳までの6年間、既婚男性とつきあっていた安田里佳さん(35歳・仮名=以下同)。「絶対に不倫なんかしない」と決めていた彼女が、学生時代からの彼との別れをキッカケに、上司の矢部遼一さんに体を許したことは前編〈「絶対に不倫なんかしないと決めていた」26歳OLが40代上司に体を許してしまったワケ〉でお伝えした。

遼一さんとの関係を考え、里佳さんはひとり暮らしを始めることに。お互い仕事に手を抜かず続けた「大人の恋」だったが、3年もたったころ、互いの気持ちのズレが目立つようになったのだった……。

「文句は言えない、でも本当は不満」

26歳の終わりに彼女は実家を出た。初めてのひとり暮らしに最初は戸惑ったが、彼がいつでも来られる状況を自力で作り上げたことに満足していた。

「私はひとりっ子だし、会社からも遠くないところに自宅があったので親は『わざわざひとりで暮らさなくても』としつこかった。特に母は寂しかったんでしょうね。でも、もう自立してもいいでしょと親を振り切りました。それだけ彼のことが好きだったんです」

遼一さんは喜んでくれたという。来るたびに彼女の好きなケーキを買ってきてくれたり、ときには上等なワインをもってきてくれたりした。彼女の部屋から彼の自宅まではタクシーでワンメーターにプラスアルファ程度。これなら遅くなっても帰れる。

photo by iStock
 

「私は彼のことを理解しているつもりでした。家庭を捨てる気などさらさらないこともわかっていた。結婚してほしいなんてバカなことを言う女じゃないからと彼にも告げました。もっと純粋なものをふたりで作りたかったんです」

彼はいくつになっても前向きなタイプだった。相変わらず仕事は全力だし、さらなるスキルを会得しようと講習会などにも通っていた。里佳さんは、そんな彼が好きだったのだ。だから自分も仕事で全力を尽くした。

「3年ほどたったころでしょうか、彼と私が怪しいという噂が社内に持ち上がったらしいんです。彼が重役に呼ばれて問いただされたそうです。でも彼は『誰かが私の足を引っ張ろうとしているのかもしれない』と言い放った。そして重役はそれに納得したって。そういうタイプの人だったんです。だから里佳ちゃんも堂々としていなさいと言われ、そうしました。誰かに何かを言われても、私たちは仕事の同志ですという顔をしていた。大人の恋をしているという自負がありました」

それでもそんな噂が流れたことで、里佳さんは徐々に疲れていくのを感じていた。無理をしている、背伸びしていると心の中のもうひとりの自分がつぶやいていた。

「本当は彼ともっと会いたかったし、仕事をさっさと終わらせて早くウチに来てくれればいいのにと思ったこともあったし。でも彼は妥協しない人なので、ときには仕事優先で3週間くらいゆっくり会えないこともありました。文句は言えない、でも本当は不満。そんなとき、学生時代の友だちに会う機会があったんです」

そこにやってきたかつての級友・優さんと、ときどきふたりで会うようになった。恋愛抜きの友だちだ。彼も恋愛で悩んでいたので、よくふたりで近況報告をしあっていた。

「私が矢部さんに会っていないのに家にいない。そういうことが少し増えました。矢部さん、夜中に電話をかけてくるようになって。『どこに行ってたんだ』としつこく聞くんですよ。かと思うと急に電話を切ったりする。おそらく家族が起きてきたりしたんでしょう」

家族がいるのはわかっていても、その生活ぶりがチラリとでも見えると、女性は心が萎えていく。週末も仕事の電話のふりをしてかけてくる彼に、里佳さんは「自分は家庭をもっているくせに、どうして私の行動を探りたがるのか」と不信感を覚えるようになっていった。

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