2021.12.18
# 不倫

「絶対に不倫なんかしないと決めていた」26歳OLが40代上司に体を許してしまったワケ

亀山 早苗 プロフィール

弱った心の「慰め」がきっかけで…

「当時つきあっている人がいたんです。学生時代からくっついたり別れたりを繰り返しながら、それでもいつかはこの人と結婚するのかなと思っていた。その彼が『オレ、里佳に“女”を感じなくなった』と言い出してフラれました。すでに他の人とつきあっていたみたい。ひどく落ち込みました。私は女として見られていないのか……と」

矢部さんと食事に行ったとき、そんな話をしながら私、泣いてしまったんです。自分でもびっくりしました。笑い話としてするつもりだったのに。矢部さんは『里佳ちゃんは、ものすごくいい女だよ』と力強く言って、そんなことで落ち込むな、と。でも見たら彼も涙ぐんでいるんです。私の心に共感してくれたんだと思うと、ますます泣けてきて、店を出たところで彼にしがみついてしまった」

photo by iStock
 

20代の女性にしがみつかれた40代半ばの男ができることは、ホテルに行くことしかなかったのかもしれない。ふたりきりになって彼女の気持ちを慰めたいと思うと同時に、心のどこかで「今なら彼女となんとかなれる」というゲスな気持ちがわいた可能性もある。客観的に見れば「ゲス」でも、そのときの彼の恋愛感情は真摯なものだった可能性もある。当事者でなければわからない、当事者であってもわからないのが「恋愛感情」という代物なのだろう。

「私の体は当時、発展途上だったと思うんですよね。矢部さんは経験も豊富だったんでしょう。私の体を一夜にして変えてしまった。でもその夜、親と同居している自宅に戻ってから恐ろしくなりました。私、何をやっているんだろう、絶対不倫なんかしないと思っていたのに。この先、どうなるんだろうと思うと怖くてたまらなかった」

だがここで自分の本心を見極め、自力で行動を起こすのが女性ならではなのだ。その後、何度か矢部さんと濃密な時間を過ごした里佳さんは、意を決してひとり暮らしを始めた。彼の収入はだいたいわかっている。学費がかかる子どもがふたりいることも、妻が専業主婦で彼の親と同居しながら面倒を見ていることも。

「彼に負担をかけたくない。私がひとり暮らしならいつでも来てもらえる。そう思っちゃったんですよね」

そしてそれが彼の嫉妬を煽ることにもつながっていく。家を出た里佳さんの新居に遼一さんが通いはじめ、「大人の恋」は長く続くかのように見えた。しかし社内で噂が流れ、二人の関係は少しずつ綻びが目立ってくる。詳しくは後編〈「もう彼から学ぶものはない」嫉妬深い上司との「6年間の不倫生活」を終えた彼女の気づき〉でお伝えする。

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