2021.12.18
# 不倫

「絶対に不倫なんかしないと決めていた」26歳OLが40代上司に体を許してしまったワケ

亀山 早苗 プロフィール

“匂わせ”女とは別れたがっていた

「私は彼の仕事のスキルを全部自分のものにしたかったから、常にそばにいたんです。そんな中で彼が残業中に誰かと電話でこそこそ話していたり、急に職場を出て行ったりするのを見ていた。あるとき彼が『ちょっと持ってて。鳴ったら出てほしい』と私に携帯を預けたんです。

私も軽い気持ちでもっていたら、本当に鳴りだした。出ると『あなた、誰?』と。『矢部さんの下で仕事をしている安田です』と名乗ると、彼はいないの、と。『今、ちょっと席をはずしていますがすぐ戻ります』というと、『なんであなたが彼の携帯を持ってるの?』って。

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結局、彼が戻ってきて電話を渡したんですが、どこかで聞いたことのある声だなと思っていました。その後、彼が出ていき、入れ替わりのように他部署の祐子さんという女性が入ってきて『矢部さん、いる?』と言ったとき、さっきの電話は彼女だとわかりました」

実は遼一さんがつきあっていたのが、その祐子さんだったのだ。ただ、彼は当時すでに祐子さんと別れたかったらしい。そんな彼の事情を里佳さんは知らなかった。

「あのふたりは大人の関係という感じだったんでしょうね。周りには気づいている人たちもいたみたいです。祐子さんがなんとなく今で言う“匂わせ”をしていたので。私はそのころすっかり上司の矢部さんシンパだったから、彼を困らせる女はうっとうしいと思っていました。あとから思えば、彼は徐々に私の心に入り込んでいたんですけどね」

仕事終わりに「一杯いこう」と誘われることもあったし、仕事に役立つセミナーなどにも積極的に誘ってくれた。里佳さんは、彼が自分を育てようと思ってくれていることにありがたさを感じつつ、そばにいると少しずつ惹かれていくのもわかっていた。

「とはいえ既婚者。私は絶対に不倫なんかしないと決めていたし、するはずがないとも思っていました」

しかし、人は自分の心に抗えないことがある。ときとして意志は感情に負けるのだ。つかず離れず、上司と部下の関係を保っていたのに1年ほどたったころ、彼女の心のバランスが崩れた。

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