「収納は多いほうがいい」そう思って建てた“億の家”がパァに…とある4人家族の後悔

「収納しすぎて家、失いました」

来る年末年始に向けて、そろそろ本腰を入れて大掃除を――なんてご家庭も多いのではないだろうか。これを機会にミニマリストに!とは思ってみても、家を見わたすと今年どころではなく、長年にわたり目を背けてきた「捨てられないもの」がずらり。

漫画家の堀内三佳さんが自身の体験を描いたマンガ「収納しすぎて家、失いました」は、抑えられない物欲と収集癖を持つ堀内さん一家が、物があふれるあまり最後には家を手離してしまうまでを赤裸々に綴った問題作だ。

「収納しすぎて家、失いました」(竹書房)

書斎の納戸を占拠した文房具、欲望のままに増えた食器、捨てられないスクラップブック、店舗並みの品ぞろえとなった手芸用品、突然ハマった手作り石鹸キット、取り憑かれたように集めたK-POPグッズ…。なぜこんなに増えてしまったのか、そして“捨てる”ことがこんなに大変だなんて――。

堀内さんの壮絶な体験は、「物が捨てられない」「家に物があふれている」人にとって打開のヒントになるかもしれない。

 

なぜこんなにモノがあるのか

2019年、堀内さん一家(堀内さん、夫、長女、次女の4人家族)はこだわりにこだわった札幌の「億の家」を手離すことになった。

手離す直接的なきっかけは、夫が体調不良により仕事ができなくなりローン返済が滞ったから。けれども、家にあふれるモノ・モノ・モノのことを考えると、「これ買ってなかったらローン返せてたね」と、間接的にはモノのせいだと堀内さんは振り返る。

「収納しすぎて家、失いました」より

「以前の私は『収納たっぷりにしたつもりだったのに足りなかった!』『季節のモノを入れる場所がない!』…こんなことばかり言っていて、ある時は家の地下室を全部収納にあてているお宅を拝見し、『やっぱ家の半分を収納にするべき!』と悟ったつもりでいました」

けれども、堀内さんはその収納がクセモノだということに気づいた。収納たっぷりのところに入れて…のちのちどうなる? 歳もとるし終活しないと負の遺産になってしまう。実際に家を売ってモノを処分するのがどれだけ大変か、まる一か月モノの処分に追われてボロボロになって身に染みたそうだ。

「今、過去の自分に言うなら『収納するな!!』『収納するより捨てろ』『モノ減らせ』」だという。

関連記事