女性アスリートの「健康問題」「ライフプラン」を考える…これから必要な支援の“中身”

積極的に発信するアスリートの存在

スポーツの世界において最近、徐々に注目されつつあるのが、女性アスリートが女性特有の生理的課題や競技生活後の人生にどのように向き合うかという点である。

生理的課題とは具体的に言うと月経不順や無月経などのことだ。こうした話題は長年スポーツ界ではタブー視されてきたのは間違いないが、近年、五輪レベルの女性アスリートが口を開くことで、そうした風潮に風穴が開けられつつある。

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陸上女子1万メートル日本記録保持者で今夏の東京五輪にも出場した新谷仁美は、ある指導者から「生理なんて無くていい」と言われた経験や、自身が競技のために身体を追い込むことで無月経となって苦しんだ経験などを踏まえ、メディアやSNSで積極的に発言をしている。

 

また元水泳五輪代表の伊藤華英氏も、出場する大会と生理が重なってしまい、生理時期をずらすためにピルを服用して試合に臨んだが、生理などに関する知識が無かったことで対策が十分でなく、悔いの残る結果となったという経験談を公に述べている。

今後、重要になってくるのはこうした課題について、若い女性アスリートや彼女たちに関わる周囲の関係者たちに向けて、いかに啓蒙を進めていくかだ。

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