嫌われるのが怖くて「みんなにいい顔」してない?
悪い習慣にはいろいろあるが、いちばん害になるのは思考習慣だ。メンタルが強い人はそうした習慣をやめているが、どれもありがちなものばかり。たとえば「みんなにいい顔をする習慣」が、あなたにもないだろうか?
みんなにいい顔をする―嫌われるのが怖くて、自分を犠牲にしてでもイエスと言う。
35歳のミーガンは、まさにそうだった。パート主婦の彼女は「良き妻・良き母」でいたいと努力しているが、「きちんとやれていない」と感じている。
それもそのはず、ミーガンは「ノーと言えない人」なのだ。
働きながら家事をして、まだ幼い二人の子どもを育てるだけでも大変なのに、教会の日曜学校で教え、ガールスカウトのリーダーを引き受け、「お姉ちゃん、お願い」と言われたら、妹の子どものベビーシッターまでする。
彼女は「自分本位な人」と思われるのが怖いし、「常にみんなに好かれていたい」と願っているのだ。
ミーガンのように他人を喜ばせようとする人は、運転中、車が猛スピードで近づいてきたら、必要がなくても自分もスピードを上げる。「あの人、急いでいるみたいだな。トロトロ走って怒らせたくない」と思うのだ。まったく知らないドライバーを喜ばせるために、自分のペースを変えてしまっている!
*
しかし、それがミーガンの不幸せを招いているのだ。【後編】「「自分はほめられて伸びるタイプだ」と思っている人がハマりがちな「意外な落とし穴」」では、その点について詳しく解説する。
翻訳 長澤あかね