2021.12.17
# 東証 # 日本株

年末在庫一掃で「日本株」は下げムードか… 12月末に狙いたい「プロ厳選10銘柄」

岡村 友哉 プロフィール

約定の半分が空売りとか…どうかしてるぜ、な東京株式市場である。世界中見回しても、半分が空売りなんて市場は他にあるのだろうか。

なにか世界の中で得体の知れない悪材料が生じたとき、いつも日本が断トツ下げる。その理由は、「空売りしやすいから」これに尽きる。ある市場関係者は「日本株は世界の悪材料に対するダブルインバース」と表現していた。言い得て妙である。
 
投機勢による先物売りや空売りで株価が下がり、株価が下がるからロスカットが誘発される。ファーストクラッシュを逆張りで買い向かう個人は多く、その個人の逆張り買いも、想定以上の株価下落で即日ロスカットされる玉となる。

需給だけで下に持っていかれるのが日本株市場。その目先的な“陰の極”は、12月1日に訪れた。ちょうど月がかわった直後のところだ。

新安値銘柄数の推移
 

この日を短期的な陰の極と判断できる要素は、東証全体(マザーズやジャスダックも含む)で、年初来安値の銘柄数が今年最大だったため。その数は、5月の急落時の723銘柄を上回る888銘柄にのぼる。

「もうダメだ」「日本株終わってるわ」というセンチメントが、今年一番日本中で広がった日と表現できるだろう。日経平均株価が年初来安値2万7013円を付けたのは8月20日だが、この日の2倍程度も安値銘柄数が発生した。

とくに、個人投資家が好むマザーズ市場で年初来安値銘柄が急増。日本株突出安の要因は海外勢の先物売りや現物株空売りかもしれないが、株価の下落によるセンチメント悪化で個人投資家のロスカットを誘発。この売りでさらに値を崩すという、需給悪化のドミノ倒しが東京株式市場で広がったものと想像される。

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