2021.12.15
# ライフ

市販の「鍋スープの素」が、ここまで人気になった「納得の理由」

流行の味を、手軽に再現したかった

よく見るようになった「鍋スープ」

木枯らしの季節に、スーパーの棚にずらりと鍋スープが並び始める光景は、今や季節の風物詩だ。この現象がいつ始まったのか記憶をたどってみると、10年ぐらい前にカレー鍋など定番以外の鍋料理が流行するようになってからだったと思う。

関西・大阪21世紀協会が配信するウェブマガジン『鍋よもやま話 鍋の文明開化
』の第5話「伝統的な郷土鍋 VS 時代と共に進化する鍋」に、鍋スープの歴史に関する記述があった。いつ配信されたのかは表記がないが、朝日新聞が2009年に実施したアンケートの紹介があるので、10年ほど前のものと思われる。ここに次のような記述がある。

「多くの食品メーカーが、粉末ダシだけでなくスタンディングパウチタイプの液体の鍋の素を売り出している。家庭の鍋料理では、こうした既製品のスープが主流になりつつあり、昆布やカツオなどからダシをとっている人の割合は減ってきている」

「カレー鍋・トマト鍋・キムチ鍋・豆乳鍋などの人気もこうした既製スープの普及によるところが大きいようだ」

カレー鍋(画像はイメージです)[Photo by iStock]
 

やはり、鍋スープが一般的になったのは、10年余り前のようだ。ぐるなびが、同社のビッグデータや会員へのアンケート調査などを元に、その年流行しそうな「トレンド鍋」を発表し始めたのも2009年。やはりこの頃から、鍋料理でも流行が起こるようになったらしい。

ぐるなびの「トレンド鍋」を、いくつかピックアップしてみよう。2009年はトマト鍋、食べるラー油が大流行していた2010年はラー油鍋、2016年は当時流行のピークにあったパクチーなどの青菜をたっぷり入れた「草鍋」、2017年はトロピカルフルーツをココナッツオイルやスパイス、エビなどと煮た鍋などの「フルーツ鍋」などとなっている。

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