2021.12.17

「早く来て!お母さん!!」火葬場職員が目の当たりにした“身寄りのないご遺体”の悲痛な叫び

これまでに1万人のご遺体を見送った下駄華緒さんが火葬場職員時代の体験を明かし、注目を集めているYouTubeチャンネル「火葬場奇談」。その壮絶な体験は「最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常」(原案:下駄華緒/漫画:蓮古田二郎)として漫画化も果たしている。

人間、死は平等に訪れるが、その「最期」はそれぞれの人生によって異なる。記事前編では、身寄りのないご遺体のお骨を保管する際のエピソードを紹介した。霊安室に何百と並べられたご遺骨を前にして起きた事態とは、いったい何だったのだろうか――。

「最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常」(竹書房)
 

運ばれてきた棺桶は…

ある日、下駄さんと後輩は火葬場の霊安室で身寄りのないご遺体のお骨が納められた骨つぼを並べなおす作業を行っていた。

「ここに並べられた身寄りのないお骨たちの気持ちってどんなものでしょうね」

「自分だけお迎えが来なくて、みんな帰っちゃった夜の保育園に1人とり残されても、まだ待ってる子供のような気持ちかな…」

下駄さんたちは小さい骨つぼの中にそんな子供が1人ずつ入っていると思うと、やりきれない気持ちに駆られる。

「最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常」より

そんな時、霊安室に火葬まで一時保管するご遺体が運ばれてきた。遺族が多くて段取りに手間取ったらしく、到着まで時間がかかるため見張っておいてほしいというのだ。

その棺桶は豪華な装飾がほどこされ、裕福な方だったことが分かった。

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