2021.12.12
# 皇室

秋篠宮さまの「皇室の内側」ばかりを気にする「内向き会見」に抱いた疑問

徹頭徹尾「内向き」だった
大木 賢一 プロフィール

美智子さまを傷つけた?

この週刊誌報道について秋篠宮さまは、上皇后さまのそうした発言は聞いたことがないと説明。宮内庁がホームページで「上皇、上皇后両陛下は首尾一貫して一切の発言を慎まれている」と否定したにもかかわらず報道が続いたことが、「やはり、負担になったことは間違いないと考えています」と話した。

「負担になった」とは、一体誰の負担になったというのか。皇室への影響を問われているのだから「皇室全体への負担になった」と取ることもできるが、普通に考えれば「上皇后さまの負担になった」と解釈するのが自然だろう。

自分の母である美智子さまが“傷ついた”ことを「結婚騒動が皇室に与えた影響」の一番手に挙げる感覚が、私には理解できない。秋篠宮さまは今回の会見で「自分は私より公を重んじている」と繰り返しているが、これでは「公より身内」を重んじていることにはならないのだろうか。

 

儀式の印象軽くした

「公より身内」という意識は、ほかの部分でも感じる。新聞各紙のうちいくつかは、結婚に伴う儀式が行われなかったことが「皇室の行事、儀式というものが非常に軽いものだという印象を与えた」という秋篠宮さまの発言を見出しに取った。会見の中で、ここが最も重要なポイントだと判断したわけである。

確かに、皇室は宮中祭祀など伝統と共に存在していること自体に価値があるとも言える。そう考えれば、たとえ結婚というなかば「私的な」印象のある事象であっても、古式ゆかしい装束を身にまとう儀式に重要性があるのは当然だ。それがなされなかったことは重大な事実である。

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