学習に寄り添い、食の支援も

無料塾の目的は、単純に勉強を教えるだけではない。

「寄り添いが必要な子がいます。自分で勉強できるなら、無料塾のようなところに来る必要はありません。今は、動画の無料教材もたくさんありますが、どの動画がいいか、探し出せない子もいます。一人では2時間も集中できません。

日時を決められて、無料塾に来て、人と触れ合って初めて、やる気になります。苦手な勉強を一人でするのは苦しいけれど、コミュニケーションをとって、モチベーションをアップさせることができます。ひとり親や共働きで、親が家にいない子、多子世帯で勉強する部屋がない子も、無料塾に来れば、いつでも質問できるし、勉強する環境があります」

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無料塾に、貧困家庭の子が比較的多いのは、親の成功体験を見ていないことも一因ではないかと小宮さんは言う。

「大学を卒業している親が少なく、勉強が成功体験につながるという例を、見ていない子が多いです。コツコツ頑張ることが大事だと、根気よく伝えます。無断で休んだ子には、本気で怒ります」

子供食堂が必要を感じて学習支援を始めたり、無料塾が地域の子供食堂と連携したり。子供の居場所について取材していると、食と学習の両方のサポートが求められると聞く。つばめ塾は、自然と食の支援もするようになった。

「フードバンクや個人の方からお米をいただき、年間、600キロぐらいのお米を子供たちに配ります。毎月、希望者にお米とパスタを合わせて2キロ、渡します。ノートやお菓子、消しゴムなども寄付があります」

希望者に配ったお米とパスタ 写真提供/八王子つばめ塾
こういう寄付品が支えになる 写真提供/八王子つばめ塾