2021.12.14
# ライフ # 相続税

息子の嫁に「1250万円」を奪われた70代妻の悲劇…「遺言書まであったのに」

知らないと損する老後の備え(2)

医師の言葉を鵜呑みにした結果、かえって自分の健康を害することになったケースは、前編の「寿命を縮める…80歳を超えたら、絶対に「やってはいけない」薬の飲み方」でお伝えした。知らないと損する老後の備えはまだまだあるが、後編は、生前の夫の「全財産を妻に残す」という遺言書があるにもかかわらず、嫁が相続権利を主張しそれが通ってしまったケースだ。

遺留分侵害額請求

「相続トラブルを厄介にするのは子供の『嫁』や『旦那』です。遺言書に『全額妻に相続させる』と書いたとしても、躊躇なく財産を要求してくることがあります」

こう語るのは税理士の高野眞弓氏だ。残された妻がどうやって財産を取られるのか、大阪府在住の和田登紀子さん(78歳・仮名)の事例を見てみよう。

「夫の遺産は約5000万円(自宅約3000万円、預貯金約2000万円)でした。夫は用意周到で『全財産を妻に相続させる』という遺言書を書いてくれていました」

ところが、これに異議を唱えたのが息子の嫁だ。「最低限の取り分(遺留分)として、財産の4分の1を寄越せ」と言い出した。

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「要求通りに1250万円を渡せば、わたしの手元には現金は750万円しか残りません。これではあまりに心許ない」(和田さん)

しかし残酷なことに、嫁が要求してきた遺留分は、法律上の権利として認められている。しかも、遺言書の内容より優先されるため、非常に厄介なのだ。

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