2021.12.14
# ライフ

寿命を縮める…80歳を超えたら、絶対に「やってはいけない」薬の飲み方

知らないと損する老後の備え(1)

健康、相続、住居、墓じまい…人生のゴールが少しずつ見えてきた年齢になっても、準備するべきことは多数ある。ここではまず健康について、知らないと損する「考え方」をお伝えしよう。

ウイルスから守れなくなる

関節リウマチの薬が2種類、コレステロール値を下げる薬、降圧剤、痛み止め、さらに制酸剤と尿酸値を下げる薬に、睡眠導入剤……。医師の金子俊之氏は、転居がきっかけで来院した80代女性の話を聞いて仰天したという。

「複数の医療機関を受診して、合計8種類もの薬を飲んでいたのです。明らかな多剤服用で、思わぬ相互作用が起きている可能性がありました」

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たとえばリウマチ性疾患で処方されるタクロリムスやシクロスポリンなどの免疫抑制剤を処方されている人が、コレステロール値を下げるスタチンや血圧を下げるカルシウム拮抗薬を服用していると、非常に危険だ。

薬剤の相互作用により免疫抑制剤の血中濃度が高くなり、薬が効きすぎて免疫力が異常に低下してしまう。その結果、インフルエンザなど、ウイルスや細菌から身体を守ることができなくなってしまうのだ。

「7〜8種類の薬を飲んでいる人の体内でどんな相互作用が起きているか、医者でも分かりません。多剤服用をしていると、認知機能が低下しやすいというデータもあります。

さらに薬の種類が増えると、飲み忘れのリスクが高くなるという問題もある。心臓の血管にステントを入れている方が、バイアスピリンなどの血液をサラサラにする薬を飲み忘れれば、血管が詰まってしまう恐れがあります」(金子氏)

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