メディアが報じない…日産ゴーン事件の弁護人がいまだから明かせる「あの時の後悔」

無罪弁護人・弘中惇一郎が語る
週刊現代 プロフィール

彼が食べていたのは豚骨ラーメンでした。彼は「カリスマ経営者」「セレブ」と呼ばれているが、庶民的なところもあるのだな、と妙に感心してしまいました。

こうした出来事から、ゴーンさんはなかなか面白い人だな、という印象を受けました。

ただ、彼は私たちを裏切る形で日本を出て行った。私には「裏切られた」というより「せっかくここまで一生懸命やってきたのに……」という残念な気持ちが強かったです。

彼は性格的に打ち解けて雑談をするという感じでもありませんでした。逆転無罪にする自信はあったのですが……親しくなるのはなかなか難しかったんです。

逃亡後には検察から事務所の家宅捜索を受け、彼が使っていた部屋の扉の鍵穴を電動ドリルで破壊されました。

世間を驚かせた「日産ゴーン事件」の主役、カルロス・ゴーン氏をこう振り返るのは、'19年2月から彼の弁護を担った弘中惇一郎氏(76歳)である。

弘中惇一郎著『生涯弁護人』

新刊『生涯弁護人』(講談社)を上梓する弘中惇一郎氏の弁護士人生はすでに50年を超え、手がけた事件の数は2000近くにのぼる。数々の有名事件で無罪を勝ち取り「無罪請負人」と呼ばれる弘中氏は、どんな依頼人と会ってきたのか—。

これまで手がけた事件の中で、特に思い出深い人は三浦和義さんです。

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