2021.12.12

たったの「10万円」で揉めまくり…相続は「少し遠い親戚」とトラブルになる

80歳男性の悲しき結末

前編の「70代男性が大後悔した、絶対に「入ってはいけない」老人ホームの見分け方」では、広告のうたい文句を鵜呑みにして入所した老人ホームで、大後悔した70代男性のケースを挙げた。

老後に起こる想定外の事態はまだまだある。仲の悪い兄弟が遺産を分けるとき、それが火種となってとんでもないほど揉めることもあるようだ……。

あいつには死んでも何もやらん!」

まさか80歳になって10万円ぽっちの「争族」で疲れ果てることになるなんて

「電話一本、何年もよこさなかったくせに! アタシが面倒見たのよ!」

「姉さんは兄さんと家が近いんだから、世話するのは当然でしょうが!」

まもなく齢80に達しようという男女が、唾を飛ばして言い争う。話し合いを呼びかけた神崎紀彦さん(80歳・仮名、神奈川県在住)は何も言えず、呆然としていた。

神崎家は長男、次男の神崎さん、長女、三男の4人きょうだいで、今年の春に長男が83歳で亡くなった。生涯独身で子供もいなかったため、残る3人が相続人となった。問題は生前、長男が三男を毛嫌いしていたことだ。

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「弟はきょうだいでも浮いていて、この20年ほどは滅多に会うこともありませんでした。どうやらねずみ講のようなものに関わっていたらしいのです。生真面目だった兄は、いつも『あいつには死んでも何もやらん!』と公言していました」

その長男は、遺言書を書かずに逝った。遺されたのは200万円の預貯金と、評価額約1000万円の小さな家だけだったが、ここから神崎さんの地獄が始まった。

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