2021.12.11

最悪の場合は死に至る…12月に「やってはいけない」危ない風呂の入り方

「恐怖の12月」に備える
週刊現代 プロフィール

もう一つの危険な現象である浴室熱中症とは何か。早坂氏が続ける。

「湯船で身体を温めているうちに体温が上がりすぎてしまい、夏場に発症する熱中症のような症状を起こすことを指します。

人間は体温が38度を超えると軽度熱中症となり、手足のしびれやふらつきといった症状が出ます。このまま体温が上がり続け、40度に達すると重度の熱中症となり、意識を失ってしまうのです」

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浴槽内で意識を失うと、顔が湯船に沈んでしまい、最終的には溺死してしまう。だが、溺死を免れたとしても意識を失ったまま風呂に入り続けていると体の内部に異常をきたすのだ。

「体温が上昇し続け、42・5度を超えると細胞は温度に耐え切れず死滅していきます。こうなると死んだ細胞からカリウムが血中へと放出される高カリウム血症を引き起こすのです。これは心室細動の原因となり、どちらにせよ命を落とすことになります」(千葉科学大学教授の黒木尚長氏)

マスクをすると危ない

今年の12月は例年に比べ、浴室事故による死亡者数はさらに増えると考えられる。

冬の寒さが極めて厳しくなることが予想されているためだ。ヒートショックも浴室熱中症も、気温が低下すればするほど発症の確率が高くなる。

気象庁の発表によると、この12月はラニーニャ現象の影響で、北日本以外の地域で例年よりも冷え込みが強くなると指摘されている。その結果、リビングと脱衣所・浴室の気温差が例年以上に開いてしまうことが考えられるのだ。

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