2021.12.20
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「健康経営」を通じて従業員の“Well-being”を高める取り組み

企業を強くする「ウェルビーイング」セミナー

企業の「パーパス(存在意義)」の重要性

ここでご紹介する事例は、私も大変共感しているものでございますが、ピーチアビエーションというLCC航空会社のお話です。

従来、この会社には、「アジア地域の空港に格安な価格でお客さまをお届けする。」という企業理念があったのですが、新社長がその重責を引き受けるにあたって、改めて自社の価値を問い直しました。その際に分かったのが、この航空会社のお客さまの多くが、バックパックを背負った若い方々であるということでした。

若者がアジア地域の国々を訪問するということは、どういうことなのだろうか。その街の歴史・文化に触れ、新しい友人を作ることにつながっているのではないか。もしもアジア地域に友人のいる若者が増えていけば、どのような社会になるだろうか。きっと戦争のない世の中が訪れるのではないかーー。

そこで、「私たちの仕事は『戦争のない世の中を作る』ことにつながるのだ」という「パーパス(存在意義)」に思い至った、というのです。

この理念とパーパスを比べた時、「何(What)をどのように(How)」という視点に加えて、「なぜ(Why)私たちがそれを行うのか」というより高い視座であること、あるいは、会社側から与えられた理念ではなく社員一人ひとりの内発的な動機づけに基づいて「パーパス」が語られていることに気がつきます。

「心に火が点く」とはこのことだと、お分かりいただけるのではないでしょうか。つまり、従業員一人ひとりが主体的に働き、それが公益に適っていると分かった時、私たちは最大限の力を発揮することができるのです。

先ほど、社員の持続的な幸福感ということでお話ししましたが、日本では平成23年、日本人の幸福感に強く影響を与える因子は何だろうか、という調査が内閣府においてなされています(「幸福度に関する研究会報告」)。

その際、有意な視点として、ご家族やご自身の「心身の健康」、職場や地域における「つながり」、「経済的な自立や仕事における成功」などが、幸福感を生み出していることが分かりました。

私たちは日頃から、陽の光を浴びることや自然の中で過ごすことの幸せ、あるいは誰かに何かをして差し上げることによる喜びや感謝など、何度経験しても価値が減らない幸福感があることを知っています。

一方で、自己の成長のように、一度達成するとそこから感じる価値・幸福感が低減し、そこで満足できずさらに求めてしまうような幸せもあります。人は皆、この両方のタイプの幸福感を持っていることが分かっています。

ここで大切なのは、私たちは仕事の成功や精神的な成長だけを目指したときにだけ幸せを感じるのではなく、日々幸せを感じているからこそ仕事の成功や精神的な成長が達成される、というパラドックスです。

これこそがまさに、職場において社員の皆さんの幸福度を高めた状態、つまり、持続する幸福感には「Well-being」が必要である、ということの理由になるのです。