2021.12.13
# カード

街金もクレジットカードも使えない…年収200万円42歳、信用ゼロの「金融ブラック」男性がすがった“最後の砦”

秋山 謙一郎 プロフィール

長期の分割払いは認められていない

もっとも、こうして現金を調達したがその支払いは翌々月だという。これを7万1100円借り、2か月後金利がついて9万円の返済と考えると、その計算式は次のようになる。

<計算式>
9万円(総支払額)-7万1100円(現金化で実際に手にしたお金。元金)=1万8900(利息額)
1万8900円(利息額)=7万1100円(元金)×金利(利率)×60日(借入日数)÷365日

この式に則って年利を計算すると、実に約161%である。仮に大手消費者金融で金利高めの17.8%で7万円を借り、2か月後に返済したとしても返済額は7万1160円だ。キャリア決済枠現金化とは、ローン取引に準えると、実に高金利であることがあらためてわかる。

 

もちろん高い金利でも支払えれば問題はない。だが、それを支払えるだけの収入が見込まれなければ、やがて行き詰ることは目に見えている。

「キャリア決済枠も長期の、できれば10年とか20年の分割払いを認めてくれればすこしは楽になるのですが……」

だが目先のカネに困っている者にこれを考える余裕などない。もはや銀行、消費者金融といったところから資金調達できない者にとって、このキャリア決済枠現金化は、事実上、資金調達における最後の砦となっている現実がここにある。

今回の取材で話を聞いた多重債務者の多くは、この“現金化”での資金調達が無理と悟った時、自己破産や債務整理を行う決意を固めるという。

ここまで来る前に、何らかの手を打つべきだと多くの人は思うかもしれない。しかし、それが出来ないのが借金を重ねる人の性(さが)だ。昨今、子どもへの金融教育の重要性が叫ばれているが、大人、とりわけ多重債務者へのそれが大事だ。問題は、これを誰が行うかである。読者の皆様はどう思われるだろうか。

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