「先輩たちは怖くないんですか?」コロナ禍の看護師が思わず泣き崩れた理由

「コロナ禍でもナース続けられますか」

新型コロナウイルスが依然として猛威を振るうなか、2度目の冬を迎えようとしている。医療崩壊が危惧されていた頃、病院の中では一体何が起こっていたのか。今も北海道で看護師として働くあさひゆりさんのマンガ「コロナ禍でもナース続けられますか」が大きな反響を集めている。

記事前編では、あさひさんの働く病院に急激に訪れた異常事態について触れた。これまでの常識が変わる未曾有の困難のなか、医療従事者にも深刻な“異変”が起きていた――。

『コロナ禍でもナース続けられますか』(竹書房)
 

焦りを募らせていた

国内での感染が広がるにつれ不足する衛生用品の種類も増えていき、あさひゆりさんの働く病院も深刻な物資不足となった。

スタッフの中には「防護服もN95マスクも手に入らない…そんな中でコロナと戦うなんて…」と、こうした事態に危機感を抱き、離職する者も続出したという。

「コロナ禍でもナース続けられますか」より

しかし、現場は人手不足にもかかわらず、コロナ感染を心配する患者がたくさん訪れるようになった。その多くは渡航歴がなく発熱もないごく軽い症状で新型コロナウイルスのPCR検査の対象にならない人ばかりだった。

あさひさんたちは焦りを募らせていた。

(まだこの病院ではコロナ患者は出ていないけど、地域にはすでにたくさんの陽性患者が出ている。覚悟しておかないと)

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