2021.12.15
# 不動産

夫のうつ病で「4600万円のマイホーム」を手放し、自己破産…すべてを失った50代女性の悲劇

太田垣 章子 プロフィール

結婚した当初、家賃6万円の築古木造アパートに住み、共働きをしながらご主人の年収だけで生活をし、聡子さんの年収分は全て貯金という節約生活を3年間も続け、1000万円を貯めました。

そのお金を頭金にして、郊外の2400万円の中古マンションを購入。住宅ローンの支払いは、5万円以下に抑えました。そして妊娠出産で退職。2人の娘さんを育て上げ、結婚30年を過ぎても穏やかに幸せに暮らしています。

「お金なんて意識したことがないくらい贅沢に育ったけど、どうしても主人と結婚したかったから、親のお金はあてにせず、自分たちで幸せに生きて行く道を選んだだけです。

私たちにとっては、身の丈にあった家だったし、ローンの返済も少なかったので、その分、家族で生活を楽しむことができました」

そう語る聡子さんの表情は、どこまでも穏やかです。

 

共働きを想定していても、何かの事情でひとりが退職もしくは減収になることもあります。子どもの人数も、早い段階には分かりません。夫婦の生活スタイルも、変わることもあるでしょう。

終身雇用の時代から、今は転職が当たり前になりました。長い支払期間、何事も順風という人の方が珍しいのではないでしょうか。

家を購入する際に、「離婚する」ことを想定している人はいないはずです。ただ離婚の時には、『家』が足かせになる場合があることも知っておいていただきたいのです。

安心して、羽を休める場所であるべきはずの『マイホーム』。誰にとってもどこまでも、そのような位置づけであって欲しいと願うばかりです。

太田垣章子著『不動産大異変』

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