コロナで激変、今度こそ本当にもう「葬式は、要らない」時代になった

戦後期特有の風習、元に戻ることはない

この10年で簡略化が一気に進む

私が『葬式は、要らない』という本を幻冬舎新書の1冊として刊行したのは2010年1月末のことだった。この本は30万部のベストセラーになり、最近も第15刷が刊行されたが、帯が変わった。

新しい帯には「コロナで激変した葬式事情、この流れは不可逆だ!」とある。

たしかに、この10年の間に葬式をめぐる状況は大きく変わった。葬式の簡略化が著しく進んだのだ。

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それは私自身が予想できなかったことでもある。『葬式は、要らない』の初版あとがきでは、葬式無用の流れについて、「急速にその事態が顕在化していくことはないかもしれない」と述べていた。

 

時代の変化は実にあわただしい。10年前なら葬式に参列する機会も少なくなかったが、今は近しい親族以外、そうした機会はめぐってこない。私の場合も、親族以外の葬式に参列したのは2014年1月、職場の元同僚で、メディアや映画に詳しかった濱野保樹氏の葬儀が今のところ最後だ。

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