2021.12.22

インドネシアの小人「ホモ・フロレシエンシス」の発見は、何が衝撃だったのか?

「高く、大きく」進化の定説を覆す!?
馬場 悠男 プロフィール

ホモ・サピエンスの世界拡散

やがて20万年ほど前から、第5段階サピエンスの一部がアフリカからユーラシアへ、そして世界中へと本格的に拡散していった。

その過程で、以前からユーラシアに拡散していた原人や旧人の仲間を急速に追い払い、あるいは絶滅させていった。それは、サピエンスが原人や旧人よりもはるかに優れた創造的かつ戦略的な論理能力を駆使し、新しい技術的開発を行うことによってさまざまな環境に適応することができたからである。

たとえば、舟や筏を使うことによって魚や海獣などの水産資源を捕るだけでなく、大きな河や狭い海を渡ることができた。

具体的には、サピエンスは4万年以上前に、南アジアから東南アジアを通ってオーストラリアへ到達し、オーストラリア先住民になった。その途中で、このフローレス島の超小型原人であるホモ・フロレシエンシスは、ジャワ原人などともに絶滅していったと考えられている。

やがて、サピエンスは東アジアにもやってきてマパ人(中国・広東省で発見された化石人類)など旧人の仲間をも滅ぼし、アジア人となり、3万8000年ほど前には日本列島にも渡ってきて最初期の日本列島人となっていったのである。

「顔」の進化
あなたの顔はどこからきたのか

【書影】「顔」の進化

そもそもなぜ顏があるのか? 顏は何をしてきたのか? 太古の生物の体の最先端に、餌を効率よく食べるために「口」ができたときに、顏の歴史は幕を開けた。その後の激動は、いかにしてあなたの顔をつくったのか?

思わず鏡を見たくなる、顏に刻まれた進化の妙!

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