平昌はメダルには届かなかったけど

怪我を乗り越え、迎えた平昌オリンピックでは、惜しくも2大会連続メダルには届かなかった。しかし、そこから得るものもあったという。

「2018年の平昌オリンピックは絶不調でスタートを迎えたので、本当にキャンセルになってほしいなと思うくらいスタートに立ちたくなかったです。そのなかで5位になれたことは本当に良かったと思っています。観客席から表彰式を見たんですけど、やっぱり表彰台に上がっている選手達が凄くカッコよかったですし、いい風景だなって。同時に2014年の時に自分がそこに居たんだなって、4年経って初めて気づけることができました。そういった意味では4年間苦しかったですけど、ソチオリンピックのメダルの価値を知れた5大会目だったんじゃないかな? と思ってます」

その後、約2年半の休養期間を経て、2020年8月に復帰。その間、いろいろなことに挑戦し、ヨガやスキューバダイビングの資格を取得した。様々な活動が心の充電となり、もう一度スノーボードと向き合う覚悟を決めての復帰だった。

スキューバダイビングの資格を取得したこともスノーボードと向き合うきっかけとなった 撮影/竹内智香
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「2020年の年明けくらいまでは雪上に行きたいという気持ちは一切なかったんですけど、色んな人たちにスキー場に連れて行ってもらって、改めて楽しいと思えました。あの雪山が本当に素晴らしい職場なんだなっていうのを感じるまでに、2年半かかったんです。なのでもう一度競技の世界に戻ることは決して簡単ではなかったですね。でもやっぱり、慌てて決めるのではなくて、本当に自分の気持ちがもう一回雪上に向くまで待てたこと、待っててくれる人たちがいたっていうことが大きなポイントだったと思います」