「公明党を刺激するな!」 岸田首相・国際線「予約停止」撤回がなぜ問題にならないか

口裏合わせがすべて

前編(「ぜんぶ国交省のせいにしろ!」岸田官邸が覆い隠す国際線「予約停止」撤回の真相)ではオミクロン株の発生を受け、政府は日本着の国際線の新規予約を11月29日にいったん停止したが、3日後に朝令暮改で撤回した問題について、独自取材をもとにレポートした。世間の反発を受け、慌てて撤回するために、岸田官邸はどう動いたのかを明かそう。国交相を公明党の議員が務めていることが、今回の騒動の終結にも大きく絡んでいる。

Photo by GettyImages
 
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いったん中止要請したものを、どうやってストップさせるのか。官邸は一計を案じた。

「1日夕方の会議で初めて国交省から報告を受けたことにして、『国交省から官邸に事前連絡はなかった』と国交省に口裏を合わさせたということです。首相官邸の都合で、役人に口裏合わせさせ、役人に責任を押し付けるのは、安倍・菅政権でも日常茶飯事だった。今回も前例を踏襲したわけです」(同・関係者)

総選挙で善戦し、内閣支持率もそこそこ堅調だとはいえ、総理の出身派閥の岸田派は自民党内第5派閥で、権力基盤は不安定だ。自民党第一派閥のオーナーとなった安倍晋三、さらに自派閥旗揚げがささやかれる菅義偉の存在は岸田氏にとって大きな脅威となっている。

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