江夏豊氏の言葉

ここは憶測だが、この言葉は清宮選手に対し「君に甘い部分はなかったか?」という問いかけになったのではないか。清宮選手はわずかひと月足らずで10キロ近くウエイトダウンしたという。むろん100キロ台の体なので、自分も!と思わないほうがいいだろう(うらやましいけれど)。

報道によると、清宮選手との対話の後、監督はこう言ったそうだ。
「減量しなさいではないんですよ。キレの問題とかもあるんですけど、僕の考えではダイエットをしていく過程って、ものすごく辛いじゃないですか?自分に勝ちなさいという意味で、ダイエットをしなさいという意味だったので」

就任会見では、人心掌握術に自信を見せていた。
「やっぱり気持ちの面ですね。プロ野球に入る選手は、レベルはほぼほぼ一緒。メンタル的な問題であって、メンタル的に伸ばせないコーチ、監督もいたと思うんですけど、僕はメンタル的なものに関してはものすごく引き出す力があると思う」

2009年、Bulissのイベントにパリス・ヒルトンとともに登場した新庄氏 Photo by Getty Images
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やる気を起こさせるメカニズムを、メンタルコーチや脳科学者と同じくらい理解しているのか。もしくは学術的に理解し身につけたのではなく、自身の経験や知見を組み合わせて創造したリーダーシップなのかもしれない。

また、その型破りな発言は、プロ野球界にちょっとした摩擦を起こしているようだ。
プロ野球解説者の清原和博さんは11月17日、自身のYouTubeチャンネルで、「選手のみなさん、このプロ野球界を盛り上げてください。ジャージを着ている男(新庄監督)なんかに負けないでください」となどと発言し、炎上した。その後、プロ野球OBから賛同や共感の声は聞こえてこない。

阪神タイガースOBの江夏豊さんは「世も末かと、あの新庄が監督する、プロ野球界は終わりだな、というファンの方もたくさんおられると思う」と前置きしこう語った。
「でも反対に、あの新庄が監督するんだから、どんなチームを作ってどんな戦い方をするんだと。今の若い方というのは、昭和の野球ファンとは違った野球の見方をしていると思う。新しいファン層をどんどん増やしてくれるんじゃないか」(Jcastニュース=11月26日

これからもたくさんの学びをもらえそうなビッグボス。これからも「なるほどね」と唸らせてほしい。

2002年、サンフランシスコ・ジャイアンツに在籍中ワールドシリーズに出場した新庄氏。メッツから移籍した年のワールドシリーズ出場と、引きの強さも見せた。2022年の野球がさらに楽しみになることは間違いがない Photo by Getty Images