どうすれば虐待繁殖業者をなくせるのか?

繁殖業者の動物の命に対する意識の欠如と、行政の怠慢が、前代未聞の大きな悲劇を生んでしまった今回の事件。逮捕された業者には犯した罪をきっちりと償ってほしいが、今後、このようなことが繰り返されないようにするには、法の見直しも必要だと杉本さんは語る。

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一番大切なのは、“緊急一時保護”。業者側の所有権を差し置いて、とにかく一旦、犬猫を保護して命と安全を守る。この法律を作ることが不可欠だと思います。

人間の社会でも児童虐待に関しては、裁判所からの判断を経ずに行政が緊急性を要すると判断すれば、虐待されている子供を保護することができます。動物に対しても、同じ取り組みはできると思います。

さらにもう一つ、必要なのは、事業者を許可制にすること。今は登録制で、ほとんど届け出制と変わらず、書類さえ提出すればどんな人でも営業ができる。そうではなく、厳格な条件をつけて許可制にすることが大事です。“緊急一時保護と業者の許可制”。動物虐待事件をなくすためには絶対に必要なものです。次の法改正に向けて、私たちも改めて取り組んでいきたい課題だと思っています」

ペットを守る法改正はなかなか進まず、その中でこういった悲惨という言葉では足りない事例が発生している現状をぜひとも知ってほしいと杉本さんは繰り返す。

9月24日には、小泉進次郎前環境相に、今回の記事の松本の繁殖屋含め、悪質業者に対し実効的な取り締まりが行われるよう、動愛法の厳格な運用を求める嘆願書を提出した。写真提供/公益財団法人動物環境・福祉協会Eva

次回は、SNSに頻繁に上げられる一見普通の人たちが起こす動物虐待について杉本さんにお話いただく予定だ。