一体いつ治療薬は実現されるの?

:私が宮崎先生の研究について知ったのは、最初、ネットニュースでした。その記事を読んだ瞬間「え!?」と。失礼かもしれませんが、「ほ、本当なの!?」と。すぐに宮崎先生のご著書を読ませていただき、なるほど! と。本当に驚きました。

ところで、宮崎先生は猫ちゃんを飼われているんでしょうか?

宮崎:それが実は、猫を飼ったことがないんです。でも、私の周りの仲のいい友人は、不思議なことにみんな猫好きばかりなんですよ。猫の保護活動をしている友人もいますので、それなりに猫のことはわかっているつもりです(笑)。

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:宮崎先生は2017年に、猫の研究のためのベンチャーを設立されたのに、コロナ禍で世界中の経済が落ち込んでしまって開発資金が続かず、研究開発が止まってしまっって……。ですが、東京大学に寄付の依頼が殺到し、多くの方の支援で研究再開の目途ができたということですよね。

そして、ここからが猫と暮らす人たちが一番気になるところだと思いますが、どれぐらいで実際に猫ちゃんたちが治療薬を使えるようになるのか、その期間についてはみえているのでしょうか?

宮崎:そうですね、多くのみなさんに応援にいただき、強い声をいただきますと、製薬会社を含めて、少し尻込みをしていた方々からも「支援しましょう」という動きが出てきて、大きく状況を変えました。

藤さんがお話したように、研究再開の目途がほぼつきました! これまで3~4年基礎研究を続けてきたので、コロナのような予想外のことが起こらない限り、といっても研究途中なので断言はできませんが、すべてがスムーズに進めば、完成するまでおそらく2年程度ではないかと私は踏んでいます。できるだけ早くということで、頑張りたいと思っています。

:すごい早さですよね!

宮崎:でもこれも、多くの方たちが関心を持っていただき、みなさんが状況を変えてくださったおかげとしか言いようがないのです。

写真提供/宮崎徹
宮崎徹さん 
東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター 分子病態医科学教授
86年、東京大学医学部卒業。東大病院第三内科に入局後、熊本大学大学院を経て、92年から仏ルイ・パスツール大学研究員。その後、スイスのバーゼル免疫学研究所、米テキサス大学免疫学准教授などを経て現職。「AIM」を通して、治せないと言われる病気の新たな治療法を確立することを目指し、研究を進めている。