2021.12.06

世界初! 「鳥の言葉」を証明した“スゴい研究”の「中身」

『ピーツピ・ヂヂヂヂ』の意味は?

「動物たちにも言葉はあるの?」

誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。ファンタジー?と思われるかもしれませんが、夢物語ではありません。なんと最近、「シジュウカラ」という小鳥において、「言葉」を操る能力が科学的に証明されたのです!

巣箱で子育て中のメスが『チリリリリ(おなかがすいたよ)』と鳴くと、オスは『ツピー(そばにいるよ)』と答えて食べ物を持ってくる。天敵を指す言葉は、その対象ごとに『ヒーヒーヒー(タカ)』、『ピーツピ(カラス)』『ジャージャー(ヘビ)』と、ちゃんと使い分けている。

このことを世界で初めて解き明かしたのが、動物行動学者の鈴木俊貴さん(京都大学白眉センター特定助教)。鈴木さんは16年に渡り、軽井沢の森の中でシジュウカラの鳴き声を研究。それが「言葉」であることを証明するため、自ら実験を考案し、ユニークな論文を発表してきました。

その驚きの研究内容は、今や中学校の国語の教科書にも掲載されるほど。いったいどうやって、鳥の言葉を証明することができたのか? NHKの「ダーウィンが来た!」「ワイルドライフ」が撮りためたお宝写真とともに、その研究に迫ります。(NHKサイエンスZERO取材班)

シジュウカラ/NHK提供
 

世界初 鳥が「単語」や「文章」を操ることを証明!

実は、動物の言葉を科学的に証明することは、これまで成し遂げられていない大きな挑戦だといいます。

「童話などには、動物がしゃべっているお話がよくありますが、実際、科学者は単語や文章、文法などを操る力は、人間だけに宿った特別な能力だと考えてきました。例えばイヌも、ワンワンとかキャンキャンとか、いろんな声を出しますが、それぞれは実は言葉にはなっていなくて、うれしいとか怒ってるとか、そういった感情の表れにすぎないと、ずっと考えられてきたんです」(鈴木さん)

軽井沢の森の中で、長い時には1日14時間、何年にもわたり観察をしてきた鈴木さん。シジュウカラが、他の鳥に比べても沢山の種類の鳴き声を持ち、しかもそれらを状況によって使い分けていることに気がつきました。これは単語や文章を操ってコミュニケーションを取っているに違いないと考えた鈴木さんは、その証明に挑む決意をしたといいます。

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