2021.12.08

コロナワクチンの「モデルナ社」、じつは「経営戦略」を見たら“ヤバい内容”ばかりだった…!

新型コロナウイルスのモデルナワクチン。じつは、その設計がたった3日で完成していたという現実を前編記事『日本人は知らない…モデルナ製「コロナワクチン」をめぐる「驚くべき3日間」の話』では紹介した。では、なぜ創業からまだ11年に過ぎない製薬メーカーであるモデルナにはそんなことが可能だったのか。

このほど『モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか』を上梓した筆者が、知られざるモデルナの「正体」について、さらに詳しくレポートしよう。

モデルナとはどんな会社なのか photo/gettyimages

モデルナの「圧倒的な実力」

米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くモデルナの創業は、2010年。彼らは並み居る製薬会社の中で新参者だ。

しかし、今やその時価総額は1370億ドル(約15兆5000億円)に達しており、すでにビッグファーマの仲間入りを果たしている。

製造工場はマサチューセッツ州ノーウッドにかまえ18年7月から稼働しているが、世界的なコロナワクチン需要を補うため、多くは世界中の工場に製造委託されている。ちなみに日本では異物混入騒動があったが、それはスペインの委託先工場によって発生したもので、同社のワクチンの危険性とは本質的には無縁の話だ。

米・カマラ・ハリス副大統領は、1モデルナワクチンのブースター摂取を完了 Photo/gettyimages
 

モデルナが注目され始めたのは2015年ごろのこと。

米経済専門チャンネルのCNBCが、破壊的イノベーションを起こす企業ランキング「ディスラプター50企業」の1位にモデルナを選定したことがきっかけだった。

この時、モデルナのステファン・バンセルCEOは、CNBCのインタビューにこう答えている。

「想像してみてください。人体そのものが病気を治すのに必要とされる薬をつくることを。これが、モデルナがやろうとしていることです。

モデルナが創業間もない他のバイオテクノロジー企業に勝る主なアドバンテージの一つは、そのmRNAが、疾患ごとに一つひとつ薬物療法を定義して作成するという典型的で時間のかかる道程をたどるのではなく、一度に複数の疾患とたたかうことに集中することができる点です」(筆者訳)

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