「部屋住みから出直し」
12月2日、石破は水月会を、他派と掛け持ち可能な「議員グループ」に移行させる方針を表明した。石破の熱情はすっかりしぼんでしまった観がある。次の政治的表舞台が待っているのかは誰にも分からない。
「政策を考えることに集中したい」という石破に一抹のさみしさが無いわけではないだろう。

河野太郎規制改革担当相は党の広報委員長に2階級降格となり、事実上の麻生派会長預かりとなった。
「河野太郎は手元において、部屋住みから出直しさせる」
麻生太郎副総裁はそう河野太郎に申し渡したという。
およそ1年前、河野太郎は国会で『令和の運び屋になります』と宣言し、新型コロナワクチン担当として、国民と批判に晒される菅政権の救世主になるはずだった。同時に、自民党世代交代の筆頭に躍り出た瞬間でもあったのだ。
だが好事魔多しで、ワクチン配送トラブルが相次いだ。それでも、菅首相は河野を叱ることは一度もなかったという。
後編の「ライバル・河野太郎と小泉進次郎の『神奈川同盟』 驚きの実態」では、河野と小泉がライバル関係の据えに結んだ「血の契り」の中身について、独自取材を交えて詳報する。